こんにちは。
平泉経済活性化研究所 副所長 兼 デジタル&スマート地域研究科 科長の森です。
現在、地方が抱える構造的な課題――労働力不足、若者の流出、高齢化――はますます深刻化しています。
これらの問題を解決する手段の一つとして「DX(デジタルトランスフォーメーション)」が挙げられるのは、もはや常識となりました。
しかし実態はどうでしょうか?

地方DXが進まない本当の理由
多くの自治体や中小企業が「DXで人手不足を解消したい」と望んでいますが、
現実には、DXを推進できる人材が地方に来ない/確保できないという壁があります。
DXを理解し推進できる人材は、東京など都市部に集中
年収や働き方の条件で地方では太刀打ちできない
地方の中小企業は、数百万円単位のソフトウェア開発費用を出せない
結果、DXの必要性は理解されながらも「何も進まない」状態が続いています。
■平泉という町の現実
私たちが拠点を置く岩手県平泉町。
世界遺産・中尊寺を有し、歴史と文化に彩られた美しい町ですが、地方が抱える課題はここでも例外ではありません。
かつては人口1万人超を誇ったこの町も、現在では6,000人台まで減少し、2040年には5000人になると言われています。
若者の流出、出生率の低下、高齢化が重なり、集落の空洞化や地域産業の縮小も進んでいます。
特に産業面では、観光業・農業・建設業が主な柱となる一方、担い手不足や業務効率化の遅れが地域活力の低下を加速させています。
このような現状だからこそ、DX(デジタルトランスフォーメーション)による生産性の向上、人材の流動化、そして働き方の転換が喫緊の課題となっているのです。
しかし、DX推進をすることのできる人材が社内外に少ない。居たとしてもとしてもコストに見合わないと言う現実に直面しています。
■岩手DX相談所という現実解
このような状況を打破すべく、私たちは「岩手DX相談所」という取り組みをスタートしました。
キーワードは「超低予算でも実現できる、持続可能なDX」。
具体的には、以下の3つのアプローチを実践しています。
① 地域おこし協力隊 × DX推進人材
地域おこし協力隊制度を活用し、移住希望者や副業人材を平泉に呼び込み、現場に入ってもらいます。
彼らには地域企業のDX伴走支援を担当してもらい、技術だけでなく“共感”も生まれる関係を築きます。
② 副業・リモートでの都市部DX人材の活用
都市部のフリーランスや副業エンジニアとマッチングし、リモートでの業務改善支援やツール導入を支援。
「週1回Zoomでの相談だけ」でも大きな変化が起こせる事例が出始めています。
③ カンボジア等アジア圏との連携で低コスト開発
開発コストを抑えるため、カンボジアなど東南アジアの学生エンジニアやインターンを活用。
業務改善ツールや予約システム、在庫管理アプリなどを日本では考えられない低価格で開発・導入しています。
平泉から「地方DXの新しいモデル」を示す
私たちは、平泉での取り組みを通じて、地方が直面する“DX格差”を打破し、誰もが取り組めるDXモデルを構築しています。
移住希望者との共創
副業エンジニアとの分業
海外学生との国境を越えた連携
これらはすべて、大きな予算やハイスペックな人材なしでも始められる方法です。
平泉という小さな町から、「地方にこそ必要なDXのかたち」を実践し、広げていきたいと思っています。
ご相談・お問合せ
もし、あなたの地域や企業が
「DXに取り組みたいが、何から始めればよいかわからない」
「コストを抑えつつIT化を進めたい」
「地域人材の育成と外部人材のハイブリッドを模索している」
という課題をお持ちであれば、ぜひ私たちにご相談ください。
👉 平泉経済活性化研究所 公式サイト
https://hiraizumikeizaikenkyu.com/dx/
👉 岩手DX相談所
https://dx-consulting.jp/


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